子供の安全なネット利用を推進する業界団体のPointSmart.ClickSafe.orgは,オンラインで子供のセキュリティを確保するためのベスト・プラクティスを公開した。また,同団体の賛同メンバーである米Googleは,子供の安全確保に向けた取り組みについて米国時間2009年7月8日に明らかにした。

 全米ケーブル通信協会(NCTA)によると,約1年間におよぶベスト・プラクティスの策定作業には,Googleをはじめ,米Yahoo!,米Time WarnerのAOL,米Symantec,米Verizon,米Comcastといった業界大手のほか,米下院議員のDebbie Wasserman Schultz氏(フロリダ州民主党)とJohn Shimkus氏(イリノイ州共和党)が参加した。

 ベスト・プラクティスでは,子供のネット利用に先立ち,親や教育者もオンラインの脅威や適切な対処法について,基本的な知識を持つことが重要だとしている。また各企業は,子供のオンライン行動を管理するための技術や情報へのアクセスを提供し,トラブル発生時には速やかに苦情処理を行い,法の執行機関と連携するためのシステムを構築しておくことが必要だと指摘している。

 Googleは,不適切なWebページを検索結果から排除する「SafeSearch」ツールや,細かなプライバシ設定機能を提供するほか,有害および違法コンテンツ排除に関して,提携企業や法の執行機関と協力しているという。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]