ノルウェーのOpera Softwareは中国で現地時間2009年7月8日,中国の携帯サービス・プロバイダーKongZhongの携帯ポータル・サイトKong.netと共同で,携帯電話機用Webブラウザ「KZ-Opera 4.0」を同国のユーザー向けにリリースしたと発表した。同社の携帯ブラウザ「Opera Mini 4.2」をベースとしたもので,「2G環境でも3G風の使用感が得られる」としている。

 サーバーを更新したことで,ページの読み込み時間を短縮し,描画品質を向上した。データ圧縮技術により,ユーザーのデータ使用量を最大90%抑えられるという。スタート・ページをローカルに置くことで起動時間を短くしたほか,スキンによる外観の変更などの新機能を搭載した。

 米メディア(PC World)の報道によると,OperaのCEO(最高経営責任者)Jon von Tetzchner氏はインタビューの中で,米国の大手携帯事業者とのあいだでもOpera Miniベースのブラウザの提供について交渉を進めていることを明らかにした。米Virgin Mobile USAおよび米Sprint Nextelとのあいだで既に結んでいる契約よりも大きなものになるという。2週間以内に正式発表する予定と報じている。

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