攻撃でサービス停止状態のUS Auctions Live。F-Secureの資料より引用
攻撃でサービス停止状態のUS Auctions Live。F-Secureの資料より引用
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攻撃で正常に表示されなくなったFTCのWebサイト。F-Secureの資料より引用
攻撃で正常に表示されなくなったFTCのWebサイト。F-Secureの資料より引用
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 フィンランドのF-Secureは現地時間2009年7月8日,韓国と米国のWebサイトに対する大規模な分散型サービス妨害(DDoS)攻撃が実行されていると警告した。現在(日本時間7月9日午前)米連邦取引委員会(FTC)のWebサイトがアクセス不能になっており,この攻撃の影響が考えられるという。またUS Auctions Liveには「DOS攻撃を受けてサービスが提供できない」という内容のメッセージが掲載されている。

 F-Secureは,5年前に広まったワーム「Mydoom」がこのDDoS攻撃に関与しているとの情報を得た。同社が攻撃とかかわりのあるファイルを調べたところ,Mydoomの亜種を見つけた。同社のセキュリティ製品は,このファイルを「Email-Worm.Win32.Mydoom.hw」として検出する。米連邦政府のWebサイト「whitehouse.gov」も攻撃対象だが,問題なくサービスを続けているという。

 米メディア(CNET News.com)によると,韓国の情報機関である国家情報院(NIS)は攻撃の首謀者について言及を避けているものの,韓国メディアYonhapが「NISは攻撃の背後に北朝鮮政府または同国系グループがいると考えている」と報じたという。

[F-Secure公式ブログへの投稿記事]