グーグルは7月8日、Linuxベースの軽量なパソコン向けオープンソースOS「Google Chrome OS」の開発を進めていると発表した。当初ネットブックを対象とし、電源投入から数秒でWebにアクセスできる環境の実現を目指す。2009年中にソースコードを公開する。2010年後半には同OS搭載ネットブックが購入可能になると見込む(関連記事その1その2)。

 新OSについて、同社はLinuxカーネル上の新しいウィンドウシステム内で動くWebブラウザ「Google Chrome」と説明している。OSとしてのユーザーインタフェース(UI)は最小限に抑え、多くの機能をWebアプリケーションで提供するという。対応プロセサはx86系とARM系の2種類。

 Webアプリケーション利用を意識したOSで、ネットブックからフルサイズのデスクトップパソコンまでをターゲットにするという。開発プロジェクトは、モバイル機器向けソフトウエアプラットフォーム「Google Android」のプロジェクトと独立している。

 同社はオープンソースコミュニティに協力を呼びかけている。2009年秋にあらためて情報を発表する予定。

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・グーグルのWebサイト http://www.google.co.jp/