動画向けフリー・ソフトウエアを手がけるVideoLAN Projectは現地時間2009年7月7日,オープンソースのマルチメディア・プレーヤの最新版「VLC media player 1.0.0」を公開した。

 VLCは,クロス・プラットフォーム対応のメディア・プレーヤ。各種オーディオおよびビデオ形式(MPEG-1,MPEG-2,MPEG-4,DivX,mp3,oggなど)のほか,DVDやビデオCD(VCD),各種ストリーミング・プロトコルをサポートする。また,高帯域幅ネットワークにおいてユニキャストまたはマルチキャストによるデータ配信のサーバーとしての機能も備える。

 バージョン1.0.0は,新たにHDコーデック(AES3,Dolby Digital Plus,TrueHD,Blu-Ray Linear PCM,Real Video 3.0および4.0など)やRaw DiracおよびM2TS形式のサポートを追加した。ライブの録画機能を加え,再生停止やフレーム単位での操作のほか,速度調整機能などを改良し,フルスクリーンでの動画再生をサポートするようになった。また,Gtk環境で使いやすくなったという。

 VLC 1.0.0は,VideoLAN ProjectのWebサイトからダウンロードできる。WindowsとMac OS X向けのバイナリ版を用意するほか,ソースコードも公開している。

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