セルシスとボイジャーは2009年7月6日,米GoogleとOpen Handset Allianceが共同開発した携帯電話機向けソフトウエア基盤「Android」に対応した端末向け電子書籍ビューワーの開発が完了したと発表した。同日よりアプリケーション配布サービスの「Androidマーケット」で,無料のサンプル・コンテンツの配信を開始した。NTTドコモが7月10日に発売予定のAndroid端末「HT-03A」で利用できるという。両社は2008年10月30日に,Android端末向け電子書籍ビューワーを開発する意向を明らかにしていた。

 両社は7月9日から東京ビッグサイトで開催される「デジタルパブリッシングフェア2009」(会期:2009年7月9日~12日)のセルシス・ボイジャーブースで,Android端末を使った実機デモを公開する予定である。

 今回開発したAndroid端末向けの電子書籍ビューワーは,3.2型ワイド・ディスプレイを生かした高精細な表示や,画面をタッチしてページを進めるといったタッチ・インタフェースとトラック・ボールの操作に対応している。

 コンテンツの制作には携帯電話機向けの電子書籍ビューワー「BookSurfing」向けに実績のあるコンテンツ制作ツールを利用でき,デジタルならではの演出や表現を付加した電子書籍を効率的に制作できるという。また,これまでに携帯電話機向けに制作した中間ファイルからAndroid端末向けのコンテンツを書き出すことができ,日本国内外で既に360万ファイル以上流通している既存のコンテンツをAndroid端末向けにもスムーズに展開できるという。

[発表資料へ]