オープンソースのデータ統合ツール・ベンダー仏Talendが日本市場に進出する。来日した,Talendの創業者でありCEO Bertrand Diard氏が2009年7月6日,ITproと会見し明らかにした。
Talendは2006年に設立されたデータ統合ツール・ベンダー。データの抽出・変換などを行うデータ統合ツールTalend Open Studioや,データ・プロファイリングTalend Open Profilerなどを開発,オープンソース・ソフトウエアとしてGPLで公開している。JavaおよびPerlを利用している。
またTalend Open Studioに管理ツールや共有リポジトリ,負荷分散機能などを追加したサブスクリプション・サービスTalend Integration Suiteを提供している。またTalend Data QualityはTalend Open Profilerのエンタープライズ向けサブスクリプション・サービスである。
Diard氏によれば,Talendのソフトウエアはこれまでに400万件以上ダウンロードされており,1日平均約2社が新たに顧客となっているという。Sony Online EntertainmentやFidelity,Verizon Wirelessなどが同社の製品を利用している。Diard氏は「競合製品であるOracle Data IntegratorやInformatica PowerCenterに比べて大幅に安価であり,なによりオープンである」と主張する。
Talendはすでにアメリカ,イギリス,ドイツに支社があり,中国でも現地のパートナとの合弁企業を設立している。現在日本のパートナ候補と交渉中であり「パートナが決定し,準備が整い次第,日本で製品を提供する。ニーズがあれば日本語版も提供したい。早ければ2009年の第3四半期か第4四半期にリリースする」(Diard氏)としている。Talendのコミュニティ・サイトでは,すでに日本語訳プロジェクトも発足している。