財団法人 しまね産業振興財団は2009年7月1日,「IT産業 新技術研究開発助成金」の採択事業を発表した。同助成金は島根県が2009年度より開始した,県内企業のオープンソース・ソフトウエア(OSS)に関連する研究開発,または情報通信に関する費用の半額を,最大500万円まで補助する施策。

 採択された事業および企業は以下の通り。

●オープンソース・ソフトウエアの高度化に資する技術研究開発事業

・マツケイ(松江市乃木福富町)
 Rubyによる業務システム開発を効率化する帳票エディタの研究開発

・いずもトータルネット(出雲市今市北本町)
 PHPからRubyへの変換ツールの研究開発

・アイナス(出雲市小山町)
 プログラム言語Rubyを利用した組込機器向けWebインターフェースフレームワークの研究開発

・バブ日立ソフト(松江市朝日町)
 Rubyプログラムのドキュメント半自動生成ツールの研究開発

●情報通信技術の全般に関する技術研究開発事業

・プロビズモ(出雲市駅南町)
 地域分散型ソフトウエア開発環境に関する研究開発

 助成期間は1年以内。助成事業終了後5年間は,ある一定の収益が生じた場合,交付した助成金を上限として納付する。

 研究成果は,県内IT産業への波及を狙い,発表会で公表する予定である。

◎関連リンク
IT産業 新技術研究開発助成事業 ≪平成21年度 しまねIT産業振興事業≫(島根県)