電通とグーグルは、企業や商品/サービスに対するブランド形成と検索連動型広告の関係を調査した。両社は検索連動型広告がブランド認知/形成に役立つとみており、新たな検索エンジンマーケティング(SEM)手法を開発したい考え。

 これまでSEMの効果は、検索によるWebサイト訪問や商品購入などの直接的影響だけで計測/評価されていたという。今回の調査では、検索結果ページの表示方法がブランド価値評価形成に与える影響などを分析した。両社は検索連動型広告をブランド認知やブランド形成に活用できると見込んでいる。

 自動車や飲料など複数の業種/商品を対象に調査したところ、高価な耐久消費財と安価な消費財とでは検索頻度や検索目的が異なっていた。また、検索結果への上位掲載と検索連動型広告を組み合わせると、商品/サービスの理解度や好感度、購入意向といったブランド価値の向上が期待できるという。

 両社は継続的に調査し、SEM活用方法や新しい広告評価指標の確立を目指すとしている。

■関連情報
・電通のWebサイト http://www.dentsu.co.jp/
・グーグルのWebサイト http://www.google.co.jp/