米Red Hatは米国時間2009年6月30日,クラウド・コンピューティングの提供事業者向けの認定パートナー・プログラム「Premier Cloud Provider Certification and Partner Program」を開始したと発表した。認定事業者に対しては,技術サポート,セキュリティ更新,ハードウエア認定,販売,マーケティングなどの面で協力する。同社は併せて,米Amazon.com傘下の米Amazon Web Servicesを同プログラムの最初のパートナーとして認定したことも明らかにした。

 同プログラムは,クラウドの利用に対する企業ユーザーの関心の高まりに応えたものという。「Red Hat Enterprise Linux」などの同社製品をオンプレミス型で利用していたユーザーがクラウドへ移行する際に抱く,互換性,サポート,セキュリティなどの不安を解消するのが狙い。また,ソフトウエア企業が自社製アプリケーションをクラウド・サービスへ移行しやすくすることも目指す。

 認定第1号となったAmazon Web Servicesのパートナー・リレーションズ担当ディレクターのTerry Wise氏は,「クラウド・ベースの技術インフラ・サービスに対する需要は大企業の間でも急速に拡大している。Red Hatとの関係が深まったことで,スケーラビリティ,信頼性,オンデマンド性を備えた当社のリソースをより多くの顧客に活用してもらえると期待している」と述べている。

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