米マイクロソフトは6月29日(米国時間)、同社のクラウドサービスの基盤となる新データセンターを米国シカゴとアイルランド・ダブリンで7月に運用開始すると発表した。「メガデータセンター」を自称する巨大データセンターで、シカゴのデータセンターでは「コンテナ型データセンター」を大量に導入する。

 7月1日にダブリンのデータセンターを稼働する。マイクロソフトが米国外で運用する初めての「メガデータセンター」で、建物の床面積は30万3000平方フィート(約9万2300平方メートル)、稼働当初の消費電力は5.4メガワットという。最大稼働時の消費電力は22.2メガワットにも達する予定。サーバーの冷却に外気を使用するため、電力消費効率が高いという。

 シカゴのデータセンターは、7月20日に運用を開始する。建物の床面積が70万平方フィート(約21万平方メートル)で、アメリカンフットボールの競技場16個分に相当する。稼働当初の消費電力は30メガワットで、最大稼働時の消費電力は60メガワットになる予定。シカゴでは、貨物輸送用のコンテナ1台にサーバーを1800~2500台搭載するコンテナ型データセンターを使用する。同社は2008年春に、シカゴデータセンターで200台以上のコンテナを運用する予定であることを明らかにしており、シカゴ1カ所で36万~50万台のサーバーを運用する計画である模様。