短距離無線通信規格「ZigBee」の標準化団体であるZigBee Allianceは米国時間2009年6月29日,環境発電(Energy Harvesting)技術で作動する自己出力型装置を実現させるために,標準技術を確立する規格「ZigBee Green Power」の開発を手がけていることを明らかにした。この規格は,2009年末までにメンバー企業に提供される見通しとなっている。

 ZigBee Green Powerは,ZigBeeおよびZigBee PROネットワークに新しい機能を追加するもの。同規格を採用する装置は,既存のZigBeeおよびZigBee PROネットワークと通信可能。メンテナンス不要でケーブルや電池を使わずに制御装置に電力を供給できる,環境に優しい製品を実現できるという。

 ZigBee Green Powerは,ZigBeeの特徴であるIEEE 802.15.4無線規格のサポートや干渉回避,障害に強いメッシュ・ネットワーク,セキュリティ機能といったメリットを利用できる。この環境発電技術により,ZigBeeの機能が強化されるほか,製造業者が利用できるオプションが拡大し,より高い柔軟性を持ってZigBee規格に準拠する製品やソリューションを設計できるようになるとしている。

発表資料へ