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 NECビッグローブ(BIGLOBE)は6月29日、ASP型ブログクチコミ収集/分析サービス「感°Report(かんどれぽーと)」を強化し、文章の抽出ノイズを半減する機能を追加したと発表した。ブログ記事から関係性の薄い部分を抽出しないようにすることで、文章チェック作業の手間を少なくできるという。

 新機能の名称は「話題文脈判定機能」。複数の話題で構成されたブログ記事を分析する場合でも、無関係なノイズデータが含まれず、調査対象に絞って文章を抽出できるようにした。抽出ノイズ混入率は、既存方式の半分以下に減るとしている。なお、一般的な方式は分析対象ブログ記事で特定の話題が現れた以降の全文を抽出しており、混入率は感°Reportの4倍あるという。

 抽出ノイズの低減は「調査対象の関連ワード抽出」と「文章ごとの関連スコア計算」という2つの方法で行った。前者は、過去のブログ記事群から得たテキストデータを参考にすることで、注目する文章に片寄って現れる特徴的な関連キーワードを抽出する手法。後者は、関連キーワードとブログ記事の関連性を数値化し、調査対象の話題かどうかや、抽出すべき文章かどうかを判断する。

 感°Reportは、ブログ記事を対象にしてさまざまな切り口からクチコミを分析できるサービス。マーケティングキャンペーンの反響確認や競合製品/サービスとの比較などに利用でき、書き込み数の時系列変化や評判となっている理由の分析も行える。アフィリエイトブログやほかの記事を引用しただけのブログなど、分析精度の低下につながるスパムブログはスパムフィルタで除外できる(関連記事その1その2)。

■関連情報
・NECビッグローブのWebサイト http://www.biglobe.co.jp/