写真1 貝殻をモチーフにした「Eee PC 1008HA」。カラバリが4色あり,白,黒,青,ピンクのモデルがある。
写真1 貝殻をモチーフにした「Eee PC 1008HA」。カラバリが4色あり,白,黒,青,ピンクのモデルがある。
[画像のクリックで拡大表示]
写真2 上位の「Eee PC 1101HA」。1366×768ドット表示の液晶が特徴。近日中にWindows Vista Home Premium搭載モデルも登場する。
写真2 上位の「Eee PC 1101HA」。1366×768ドット表示の液晶が特徴。近日中にWindows Vista Home Premium搭載モデルも登場する。
[画像のクリックで拡大表示]
写真3 Eee PC 1008HAの細部。側面にあるコネクタ類はすべてカバーで隠されている。ビデオ出力は,本体に格納された専用の延長ケーブルを利用して使う。
写真3 Eee PC 1008HAの細部。側面にあるコネクタ類はすべてカバーで隠されている。ビデオ出力は,本体に格納された専用の延長ケーブルを利用して使う。
[画像のクリックで拡大表示]

 台湾ASUSTeK Computerは2009年6月26日,ネットブックの新シリーズ「Eee PC Seashell(シーシェル)」の2モデル「1008HA」(写真1)と「1101HA」(写真2)を発表した。どちらも貝殻をモチーフとしたデザインで,全体にツルっとした見た目が特徴。出荷開始は7月中旬の予定。

 1008HAは,特にデザインにこだわったモデルで,きょう体を畳んだときの厚さは18~25.4mmとEee PCの中で最も薄い。前モデルのS101より基板の面積を半分近くまで小さくすることで実現した。また,きょう体の凹凸が目立たなくなるように両脇にあるコネクタ類はすべてカバーで隠した(写真3の上)。ビデオ出力は,コネクタを本体に取り付けるときょう体が厚くなるため,背面側からケーブル付きのコネクタを取り出し,それを小型の専用コネクタに接続して利用する(写真3の下)。

 1008HAの主な仕様は,インテルのAtom N280プロセッサを採用し,1Gバイトのメモリー,160Gバイトのハード・ディスク,1024×600ドット表示の10.1型液晶を搭載する。メモリー・モジュールを交換できない仕様になっている。バッテリ駆動時間は5.5時間。OSはWindows XP Home Editionで,実売予想価格は4万9800円。

 1101HAは,1008HAの上位モデル。インテルのAtom Z520を採用し,ディスプレイは一回り大きい1366×768ドット表示の11.6型液晶を搭載する。そのほかのハードウエア仕様はほとんど同じだが,きょう体は1008HAより厚みがあり(21.8~36.2mm),コネクタ類は剥き出しのままだ。バッテリ駆動時間は10.7時間。メモリー・モジュールは交換できる。

 オフィス・スイートをプリインストールしており,サン・マイクロシステムズ「StarSuite 8」か,マイクロソフト「Office Personal 2007(2年間ライセンス版)」を選べる。OSはWindows XP Home Editionで,StarSuite付属の実売予想価格は5万7800円,Office Personal付属は6万7800円。

 ASUSTeKは,Windows Vista Home Premiumを採用した1101HAも発売するとしている。このモデルの購入者は,同社のWebページで2800円を支払う手続きを行えば,Windows 7 Home Premiumへのアップグレード版を受け取れる。