米Palmは米国時間2009年6月29日,2009会計年度第4四半期(2009年3~5月)と通期の決算を発表した。第4四半期の売上高は8680万ドルで,前年同期の2億9620万ドルから大幅に減少した。純損失は1億500万ドル(希薄化後の1株当たり損失は0.78ドル)で,前年同期の純損失4340万ドル(同0.40ドル)から赤字幅を拡大した。

 非GAAPベースの場合,純損失は5340万ドル,希薄化後の1株当たり損失は0.40ドル。粗利益は2010万ドルで,粗利率は23.1%となった。同条件の前年同期の純損失は2390万ドル,希薄化後の1株当たり損失は0.22ドルだった。

 当期におけるスマートフォンの出荷台数は35万1000台。前年同期比では62%減少したものの,前期からは6%増加した。一方,販売台数は46万台で,前年同期比52%減,前期比5%減となった。

 2009会計年度通期の売上高は7億3590万ドルで,前年度の13億1870万ドルから約半減した。純損失は7億5350万ドル(希薄化後の1株当たり損失は6.51ドル)で,前年度の1億1090万ドル(同1.05ドル)から大幅に減少した。非GAAPベースでは,純損失2億4111万ドル(同2.08ドル)となる。通期に出荷したスマートフォンは,前年度比25%減の240万7000台。販売台数は同19%減の257万台だった。

 同社会長兼CEOのJon Rubinstein氏は,「新OS『Palm webOS』搭載のスマートフォン『Palm Pre』のリリースは,我々が市場への再参入を果たしたという意味で大きな節目となった」とコメントした(関連記事:Palm,新ソフト基盤「webOS」と同基盤を搭載した携帯電話機「Palm Pre」を発表)。

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