写真1●PC向けテレビ会議端末ソフト「TANDBERG Movi」と純正HD対応Webカメラ「TANDBERG Precision HD USBカメラ」
写真1●PC向けテレビ会議端末ソフト「TANDBERG Movi」と純正HD対応Webカメラ「TANDBERG Precision HD USBカメラ」
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●Movi新版で同社製管理サーバーによる統合管理が可能に
写真2●Movi新版で同社製管理サーバーによる統合管理が可能に
[画像のクリックで拡大表示]

 日本タンバーグは2009年6月24日,デスクトップ向けテレビ会議の製品説明会を実施した。この席で,PC向けテレビ会議端末ソフト「TANDBERG Movi」(写真1)や,同社の据え置き型端末との統合管理機能などを披露。国内デスクトップ向けテレビ会議市場で必要な機能をそろえることで,競合他社を追撃する体制が整ったとする。

 ソフトウエアによるテレビ会議端末は,外出先からのモバイル利用や,自宅からの在宅勤務などの用途で注目を集めている。タンバーグでは,デスクトップ向けの製品としてMoviを2007年から国内で提供していた。だが「数千ユーザーに配布できる製品」(中村昌弘テクニカル・サポート・マネージャ)でありながら,同社製の据え置き型専用端末群と統合管理することができない点がネックとなっていた。

 そこでタンバーグは,2009年3月に同社のテレビ会議サーバー「TANDBERG Video Communication Server」および管理サーバー「TANDBERG Management Suite」による集中制御が可能な新Moviを投入(写真2)。これにより,デスクトップ向けテレビ会議システムとして幅広く利用できる体制を整えた。「H.323対応の据え置き型端末が主流だったが,市場ではSIPベースのデスクトップ向けのテレビ会議システムが増えている。この動きに合わせたのが新Movi」(中村氏)と説明する。

 Movi以外の強化策として,720pのHDに対応するUSB接続のWebカメラ「TANDBERG Precision HD USBカメラ」(写真1上)を用意する。オートフォーカス対応,マイク内蔵,機械式のレンズバリアなどが特徴の企業向けに特化したハイエンドWebカメラである。価格は未定だが「720pのHD対応なので既存製品より高めになる」(中村氏)という。