MS-RW
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 NECは2009年6月24日,小売店舗における電子マネー決済のためのICリーダー・ライター装置「MS-RW」を発表した。従来機比で設置面積を約50%削減するなど,省スペース性を高めた。受注生産であり,価格はロット数によるが1台あたり10万円を切るとしている。販売目標は,同機を含め店舗設置型端末全体で2012年度までに5万台。

 MS-RWは,店舗設置型のICリーダー・ライター装置である。シリアル(RS-232C)またはLAN(100BASE-TX)経由で,POS端末などに接続して利用する。最大8種類の電子マネーを同時に運用可能であり,電子マネーの利用者である顧客が,2個のボタン操作により利用する電子マネーを選択できる。

 最大の特徴は,省スペースであること。大きさは幅88×奥行128×高さ173mmであり,設置面積は従来機比で約50%である。カウンタ・スペースが狭い店舗でも場所を取ることなく利用できるとしている。

 NECによれば,吉野家が2011年度を目処に全国の店舗(約1000店舗)に展開を予定しているイオンの電子マネー「WAON」の決済用途に,MS-RWの先行導入を決定しているという。2010年度に東日本エリア700店舗1400台を展開する予定という。

■変更履歴
大きさの表記で,幅と奥行の数値が入れ替わっていました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2009/06/24 19:20]