米Appleは米国時間2009年6月22日,「iPhone 3G S」の販売台数が発売開始後3日間で100万台を突破したと発表した。また,モバイルOS新版「iPhone OS 3.0」はリリース後5日間で600万人のユーザーがダウンロードしたという。

 同社CEOのSteve Jobs氏は「iPhoneは顧客から支持され,成功を収めている。『App Store』では5万以上のアプリケーションを提供しており,iPhoneの勢いはさらに増している」とコメントした。米メディアの報道(CNET News.com)によると,同氏が正式に声明を出すのは,療養休暇に入って以来初めて。同氏については,肝臓移植を受けていたとメディア各社が報じており,6月末に仕事に復帰する見通し(関連記事:AppleのJobs CEO,肝臓移植手術を受けていた---メディア各社が報道)。

 iPhone 3G Sは処理速度が従来の「iPhone 3G」に比べ最大2倍速く,バッテリ駆動時間も長くなった。オートフォーカス/自動マクロ対応の300万画素カメラを内蔵し,撮影したビデオはiPhone 3G S上で編集可能。音声制御機能を搭載しており,電話やメディア・プレーヤの各種機能をハンズ・フリー操作できる。さまざまなアクセシビリティ向上機能も採用した。

 iPhone OS 3.0を標準搭載し,カット/コピー/ペースト,マルチメディア・メッセージング・サービス(MMS),横断検索対応の「Spotlight」,横長ソフトウエア・キーボード,ボイス・メモなど100種類以上の新機能を備える。価格は,16Gバイト・モデルが199ドル,32Gバイト・モデルが299ドル。日本ではソフトバンクが予約受付を開始しており,製品引き渡しは6月26日以降となる(関連記事:iPhone 3G Sの予約開始は6月18日,ソフトバンクが発表)。

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