米連邦通信委員会(FCC)の会長代理であるMichael Copps氏は,米国時間2009年6月18日に開催されたブロードバンド・ポリシー会議で,携帯電話通信事業者と携帯電話メーカーの間で交わされる独占的契約について,詳細な調査に着手する意向を明らかにした。

 米国議会では,携帯電話メーカーが特定のキャリアのみに製品の販売を認める独占的契約が,市場の革新性と競争性を妨げているとする意見が強まっている。Copps氏はこれに同感であるとして,FCCはこれらの契約が消費者の選択肢や市場における革新的な開発を妨害しているかどうかを検討し,もしそうであれば適切な行動をとるべきだとする見解を示した。

 米国では,米Appleの携帯電話「iPhone」を米AT&Tが独占的に販売しており,米Palmが今月リリースした「Palm Pre」も,米Sprint Nextelが独占販売契約を結んでいる(関連記事:Sprint Nextelが「Palm Pre」を6月6日に発売,通信契約/キャッシュバック込みで199.99ドル)。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,複数の上院議員をはじめ,消費者権利団体などから,こうした契約を批判する声が上がっており,米上院商務・科学・運輸委員会はこの件に関して2009年6月18日に公聴会を開いている。

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