米Googleと米Facebookは,それぞれのサービスで新たにペルシャ語を使えるようにした。Googleの翻訳サービス「Google Translate」では,米国時間2009年6月18日より,ペルシャ語から英語,英語からペルシャ語の翻訳が可能になっている。

 Googleは,イランの公用語であるペルシャ語のサポートについて,「イランで混乱が続く現在は特に重要なこと」と説明。「ペルシャ語を使う人々が世界と直接対話し,あるいはその逆のコミュニケーションを実現する新たなツールとなる」(同社)としている。

 同社は,機械翻訳であるために,Google Translateが不完全であることを認めながらも,ペルシャ語版を早期に立ち上げることを優先したと明かした。不正確な翻訳に気づいた場合はフィードバック用のリンクをクリックして報告することで,翻訳精度向上に協力してほしいとユーザーに呼びかけている。

 FacebookのSNSサイト「Facebook」も同じ2009年6月18日から,ペルシャ語版のサービスをベータ公開している。言語設定でペルシャ語を選択すると,ペルシャ語のナビゲーションに切り替わる。

 イランの情勢を巡るネット企業の対応に関しては,米Twitterが先週,「イランでTwitterが重要なコミュニケーション・ツールになっているため」として,ネットワーク・メンテナンスのスケジュールを変更している(関連記事:Twitterが報道を否定,「メンテナンスの予定変更に国務省は無関係」)。

[発表資料(Googleの公式ブログ)]
[発表資料(Facebookの公式ブログ)]