日本通信は2009年6月19日,タクシーの自動配車システムの開発・販売を手がけるモバイルクリエイトに対して回線サービスを提供すると発表した。日本通信はNTTドコモからMVNO(仮想移動体通信事業者)として借りているネットワークや自社が持つ通信設備をモバイルクリエイトに貸すMVNE(mobile virtual network enabler)となる。モバイルクリエイトは日本通信の無線網を利用してMVNOとして,3G網を利用する通信モジュールを搭載したタクシー用車載器を開発し,自動配車システムとして2009年8月1日から販売を開始する。

 タクシー無線は,2016年5月31日までにアナログ通信方式からデジタル方式へ移行することが義務づけられているため,車載器の買い換え需要が旺盛だという。モバイルクリエイトはタクシー無線のデジタル化の代替手段として,携帯電話のネットワークを利用する自動配車システムを売り込んでいく考えである。

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■変更履歴
MVNEという言葉を使って表現するなど,一部記事のタイトルおよび本文の表記を修正しました。 [2009/06/19 18:40]