NECは2009年6月19日、「NEC次世代社会イノベータープログラム」の募集を6月22日に開始すると発表した。社会起業家を目指す学生や若手社会人を対象にした教育プログラムで、起業家育成に取り組む特定非営利活動(NPO)法人エティック(ETIC)と共同で実施する。応募を受け付けるWebサイトは22日に公開する。

 このプログラムは、ビジネスを通じて社会問題の解決や改善を進める事業家「社会起業家」を目指す若者を対象に、リーダーシップの考え方や実務スキルなどを習得させるもの。合宿や、社会起業家の活動現場における半年間のOJTなどを実施する。

 NECはこのプログラムとは別に、「NEC社会起業塾」と呼ばれる社会起業家育成プログラムも実施している。社会起業塾がすでにNPO法人を立ち上げるなどして活動を開始している若者を対象とするのに対し、次世代社会イノベータープログラムは今後社会起業家を目指す若者を対象とする。

 OJTの場となるのは、社会起業塾の卒業生が設立したNPO法人。病児保育を支援するNPO法人フローレンスや、漫画家やデザイナーなどを目指す若者を支援するNPO法人コトバノアトリエ、高校生を対象に進路決定や人材育成を手がけるNPO法人カタリバ、大学や専門学校の中途退学予防に取り組む団体である日本中退予防研究所、などである。

 次世代社会イノベータープログラムは、今年初めて実施するもので、今回募集するのは第1期のメンバーである。7月12日に募集を締め切る。参加するには8月から約半年間は、休職や休学の必要がある。