米Intelは米国時間2009年6月17日,パソコン向けプロセサ製品系列の名称を見直し,既存のハイエンド向けである「Intel Core i7」に加え,エントリ・クラス製品を「Intel Core i3」とミッド・クラス製品を「Intel Core i5」で展開すると発表した。また,Core i7とCore i5に企業向けパソコン管理技術ブランド「Intel vPro」を適用し,ノート・パソコン向け技術ブランド「Centrino」の使用を2010年にやめることも明らかにした。いずれも製品構成の明確化が狙い。

 現在Intel Core製品系列にはCore i7のほか「Core2 Duo」「Core 2 Quad」などがあるが,今後は処理性能別の3種類に分けて段階的に簡素化を図る。例えば,45nm版クアッドコア・プロセサのデスクトップ・パソコン向け製品「Lynnfield」(開発コード名)は各モデルの性能に応じてCore i7またはCore i5,ノート・パソコン向け製品「Clarksfield」(同)はCore i7としてリリースする(関連記事:6コア、12スレッド実行などIntelが32nm版CPUの計画を公表)。そのほかのプロセサ製品系列について,エントリ向けの「Celeron」とやや上位の「Pentium」,ネットブック/スマートフォン向けの「Atom」などのブランド名は継続使用する。

 Centrinoは2010年に出荷するパソコンから適用をやめ,新たな無線技術Wi-Fi/WiMAX用の名称へ移行する。

 なお,同社は5月より数億ドル規模のマーケティング・キャンペーン「Sponsors of Tommorrow」を実施している(関連記事:Intel,数億ドルを投じマーケティング・キャンペーン「Sponsors of Tomorrow」を展開へ)。

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