米VeriSignは米国時間2009年6月15日,フィッシング・サイトに関する調査結果を発表した。それによると,米国のインターネット・ユーザーのうち,企業が運営するWebサイトそっくりのフィッシング・サイトを見抜けないユーザーは88%に達した。

 ブラウザの鍵マークがないことに気づかないユーザーが68%にのぼり,URLに正規のドメイン名ではなく数字を用いていることを見落としたユーザーは42%。また,本来なら不要であるはずの詳しいアカウント情報を要求されても不審に思わないユーザーは33%だった。

 調査は英YouGovがVeriSignの依頼で,米国,ドイツ,スウェーデン,オーストラリア,インド,デンマーク,英国を対象に行った。7カ国のうち,フィッシング・サイトに最も騙されやすかったのは米国ユーザーだった。また,若い年齢層(18~24才)がフィッシング・サイトを見抜けない可能性が最も高かったのも米国だった。

 同社は,フィッシング・サイトでないことを確認するために,URLが「https://」で始まっていること,鍵マークがWebページ内ではなくブラウザのインタフェース上に表示されていること,正規のドメイン名であることなどをチェックするようにアドバイスしている。

[発表資料へ]