総務省北海道総合通信局は2009年6月15日,帯広シティーケーブルとニューメディアに,地域WiMAXの基地局の本免許を交付したと発表した。帯広シティーケーブルは帯広市内に2局,ニューメディアは函館市内に1局の基地局を設置した。帯広シティーケーブルは帯広市で,ニューメディアは函館市でそれぞれケーブルテレビ事業を手がけている。ニューメディアは,2009年6月5日に総務省東北総合通信局から送付された山形県米沢市における地域WiMAX本免許に次いで,二つ目の本免許となる。

 免許交付を受け,帯広シティーケーブルはサービス開始時期や設備拡充計画の本格的な検討に入った。商用サービスの開始は,2009年末を想定する。サービス開始前まではユーザーを募ってトライアル・サービスを実施する予定だ。基地局は市街地だけでなく,農村部にも設置していく考えだ。農村部への設置には,総務省が地域間のデジタル・デバイド解消のために交付している「地域情報通信基盤整備推進交付金」を利用する。一方,ニューメディアは,2009年秋からトライアル・サービスを実施し,2010年4月の商用サービス開始を目指している。