検索エンジン・マーケティング会社の米Efficient Frontierは,米国時間2009年6月11日,米Microsoftの検索サービス「Bing」の利用シェアに関する調査結果を公表した。Bing公開からの1週間(6月1~7日)と,その前週(5月25~31日)とを比較したところ,インプレッション数(広告表示回数)は19.8%,広告クリック数は8.1%伸びていたという。

 同社によれば,インプレッション数の増加は,新しいユーザーがBingを試しているか,従来からMicrosoftの検索サービスを利用しているユーザーが検索回数を増やしたことを意味するという。インプレッション数の伸びが広告クリックの伸びより大きかった理由については,カテゴリに応じて結果を分類して表示するといったBingの新機能が関係している可能性があると指摘している。

 また,広告クリック数が今後も伸び続けるようなら,広告主がMicrosoftに支払う予算を増やすことも考えられるという。立ち上げ後1週間の結果であり,新しいユーザーが試しているだけという可能性もあるものの,現時点ではMicrosoftにとってプラスの方向に事態は進んでいるとみている。

 Bingは,Microsoftが「decision engine(意志決定エンジン)」と呼ぶ新しい検索サービス。適切な情報を選別・集約して表示することで,最適な判断や意志決定を支援することを目標としている(関連記事:米MSの新検索サービス「Bing」が前倒しでオープン)。

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