写真●ケーブルインターネット向けテストベッドのデモ
写真●ケーブルインターネット向けテストベッドのデモ
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 IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースは,2009年6月10~12日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されている「Interop Tokyo 2009」の展示会で,CATVインターネット接続事業者向けにIPv6インターネットの試験・運用環境を提供する「ケーブルインターネット向けテストベッド」を展示し,デモを実施している(関連記事)。

 デモの構成は,CATV事業者が持つネットワークとして一般的な構成が再現されている。事業者側の設備としてDOCSIS3.0に対応した集合型のケーブル・モデム装置(CMTS:cable modem termination system)などを用意。家庭側の設備としては,ケーブル・モデムとIPv6対応ブロードバンド・ルーターを稼働させている(写真)。

 このテストベッドは,IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースの教育テストベッド・ワーキンググループがIPv4枯渇対策の一つとして推進しているもの。各地にIPv6移行スキルを習得するための実験用ネットワークを構築し,プロバイダやインテグレータなどに利用してもらうことで,IPv6移行スキルを持った人材を育成することを目的としている。

 今回のデモを実施したCATVインターネット接続事業者向けのテストベッドは,展示会終了後に慶応義塾大学の新川崎タウンキャンパスに移設。2009年7月からテストベッドとして新川崎タウンキャンパスで稼働させる予定である。その後も,教育テストベッド・ワーキンググループでは,データセンター事業者向け,ISP(インターネット接続事業者)向け,一般企業向けのテストベッド提供も予定している。