写真●Tokyo6to4プロジェクトによる「6to4接続」のデモ
写真●Tokyo6to4プロジェクトによる「6to4接続」のデモ
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 2009年6月10~12日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されている「Interop Tokyo 2009」のIPv4アドレス枯渇対応タスクフォースのブースにおいて,IPv4ネットワーク上でIPv6接続を可能にする「6to4」のデモが披露されている(関連記事)。デモを実施したのは,Tokyo6to4プロジェクトである(写真)。

 6to4は,グローバルIPv4アドレスを持つ機器をIPv6インターネットに接続させる技術である。利用しているプロバイダがIPv6接続に対応していなくても,IPv4の接続環境があればIPv6インターネットに接続できる。すでに,Windows XP/Vista,MacOS X,各種Linuxといった幅広いOSが6to4機能に対応している。

 6to4を使った通信は,IPv4インターネットとIPv6インターネットの境界に置かれる「6to4リレー・ルーター」を経由して実現される。これまで6to4リレー・ルーターは,海外拠点に設置されることがほとんどだった。そのため,国内から利用する際にはスループットや通信品質などの面で問題があった。

 Tokyo6to4プロジェクトでは,この6to4リレー・ルーターを国内のIX(インターネット相互接続点)であるdix-ieに設置。IPv4インターネットからIPv6インターネットへの移行期において,IPv6への高品質な接続性を国内ユーザーに提供する目的で,現在試験的に運用されている。