ミクシィは2009年6月10日、運営する国内最大のSNS「mixi」の携帯電話向けサービスで動くアプリケーションの開発環境を公開したと発表した。対象となるのは法人のみ。個人の開発者への公開は未定としている。「mixiアプリ」と呼ぶアプリケーションの開発環境はこれまで、パソコン向けサービスでのみ公開されていた。

 mixiアプリはmixi利用者から得る一部のデータ活用を前提にしたアプリケーション。4月24日に携帯電話向けmixiアプリの技術仕様を公開していたが、一部の法人しか開発に参加できなかった。今回から携帯電話向けmixiアプリを開発したい法人は、原則、ミクシィの規約に従えば実行環境が公開される。個人向けへの公開は「未定だが公開する計画」(ミクシィ広報)としている。

 パソコン向けmixiアプリの開発環境は2008年12月から公開しており、個人に向けても今年4月から公開された。現時点で開発に参加する開発者は3000人で、開発者登録をした人のみ使えるmixiアプリは500種類となる。

 mixiの利用者は7割程度が携帯電話経由のため、携帯電話向けmixiアプリの開発環境の公開が待たれていた。