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Google Waveが持つ“二つの顔”,国内開発者に向けグーグルがアピール

2009/06/10
高橋 秀和=ITpro
写真1●プレビュー版「Google Wave」クライアント
HTML 5準拠のWebブラウザで動作するWebアプリケーション。マイクロブログのようなメッセージ交換,文書共有,アドレス帳などの機能を統合し,共有ユーザーに更新が即座に反映されるリアルタイム指向のコラボレーション・ツールに仕立てている。
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写真2●Google Waveのデータモデル
Wave,Wavelet,Blipの3階層。WaveはWaveサーバーごとのルート,Waveletは参加ユーザーとオブジェクトの集合に当たる。Blipは輝点の意で,参加者の発言やドキュメントをレーダーに映る光点になぞらえているようだ。
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写真3●Google Waveの「プレイバック」機能
メッセージの交換やドキュメントの編集過程を記録・再生できる。
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 グーグルは2009年6月9日,同社のプライベート・イベント「Google Developer Day 2009」においてコミュニケーション・プラットフォーム「Google Wave」プレビュー版を国内開発者に向け披露した。Google Waveのコラボレーション・サービスとしての側面に加えて,策定中のWeb技術標準「HTML 5」を基盤とするWebアプリの実行環境としての側面を強調した。

 Google Waveには二つの側面がある。ユーザーから見たときのコラボレーション製品としての側面と,プッシュ/プルの双方向通信とストレージの両機能を備えるようになるHTML 5時代のWebブラウザによる次世代Webアプリケーション・プラットフォームとしての側面だ。

 コラボレーション製品として見たときのGoogle Waveのコンセプトは「異なるコミュニケーション手段,異なるWebサイトでのイベントなどを統合する」(Google Wave APIテックリードのDouwe Osinga氏)というシンプルなもの(写真1)。「議事録一つとっても,メールで残すのか文書に仕立てるのか,といった意思決定を迫られる場面は多い。そうしたことに悩むことなく,色々なアイデアをできるかぎり自然な形で残すのがGoogle Wave」(Google WaveプロダクトマネージャーのGregory Dalesandre氏)だという。メールやインスタント・メッセンジャ,チャット,ブログ,さらにはマイクロブログと目的に応じてツールを使い分けるのをやめ,Google Waveでは「Wavelet」という参加者とドキュメント群の組の集合である「Wave」を軸とするドキュメント指向のアプローチを採る(写真2)。

 コミュニケーションの過程と結果が一つのWaveドキュメントにまとまっているため,編集履歴を記録・再生する「プレイバック」と呼ぶ機能により第三者が追体験できるのも特徴だ(写真3)。プレビュー版では「すべての操作を記録できる粒度を意識した設計にしている。ただどの粒度で履歴を残すのがベストなのかは模索している段階」(Google Wave ArchitectureテックリードのDavid Wang氏)という。

 認証機能は,Googleアカウントのログイン・ユーザー,Waveサーバーに参加しているユーザーという程度の大ざっぱなもの。Googleアカウントに限らず「そのうちオープンな技術をサポートを考えている」(Gregory Dalesandre氏)とする。

>>プラットフォームとしてのGoogle Wave
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