米McAfeeは米国時間2009年6月8日,インターネット・ゲートウエイのセキュリティ・スイート「McAfee Total Protection for Internet Gateways」の販売を開始した。単一製品でWebと電子メール向けセキュリティ機能およびネットワークのデータ流出防止(DLP)機能を備え,個別にこれらを購入した場合と比べてコストを50%以上低減できるとしている。このスイートは,セキュリティ・ポリシー集中管理ツール「ePolicy Orchestrator(ePO)」を通じて管理できる。

 同社は併せて,企業向けファイアウォール製品のアップグレード版「McAfee Firewall Enterprise」(旧称:Sidewinder),「Firewall Enterprise Control Center」の新版やファイアウォール向け新機能「Firewall Enterprise Profiler」を発表した。仮想および物理的ネットワーク環境の両方におけるネットワーク・セキュリティの向上のほか,コンプライアンスと運用コストの低減をサポートする。また,ePOとの統合を通じて合理的な管理が可能になるとしている。

 Firewall Enterpriseは,従来のアプライアンス型に加え,新たに仮想化技術を採用するハードウエア・アプライアンス「Firewall Enterprise 2150 VX」およびソフトウエア・ベースのファイアウォール仮想アプライアンス「Firewall Enterprise Virtual Appliance」としても利用できるようになった。Enterprise 2150 VXは,1台の物理アプライアンスで最大32のファイアウォールに対応する。

 Firewall Profilerは,リアルタイムでファイアウオール規則やその変更がアプリケーションやセキュリティに与える影響を診断する機能を備える。Control Centerの新版では,それぞれのファイアウォールのヘルス・データとレポートをePOに提供するようになり,複数のファイアウォールの管理が容易になった。

 Total Protection for Internet Gatewayの価格は,ユーザー1000人の組織向けのライセンスが1ノード当たりおよそ50ドルから。Firewall Enterpriseの価格は4900ドルから。顧客の要件や選択モデル,アドオン・モジュールなどにより異なる。Firewall ProfilerアプライアンスとFirewall Enterprise Control Centerは,それぞれ1万9500ドルおよび6900ドルからとなっている。

発表資料(1)
発表資料(2)