米市民団体の電子フロンティア財団(EFF)は,FacebookやGoogle,eBayなどの大手Webサイトが掲げているサービス利用規約(Terms of Service)の内容や変更を追跡できる情報サイト「TOSBack」を米国時間2009年6月4日に立ち上げた。

 サービス利用規約には,SNSやインターネット・コミュニティ,ネット・オークションなどのオンライン事業者が,自社サービスのユーザーやユーザーの個人情報をどのように扱うかの定義が記載されている。だが,これにきちんと目を通して変更を把握しているユーザーはほとんどいない。TOSBackの目的は,ユーザーがサービス利用規約を監視し,どのような変更があったかを確認できるよう手助けすることである。

 TOSBackの監視対象は30種類以上の主要なオンライン・サービスである。サイトにアクセスして,確認したいオンライン事業者をクリックすると,変更前と変更後の利用規約の文面を並べて表示する。削除部分を青,追加部分を黄で色分けしているので,変更点がすぐに分かる。

 サービス利用規約を巡っては,2009年2月にFacebookが実施した変更が大きな物議を醸した。変更後の利用規約が,ユーザーの提供した情報をFacebookが恒久的に自由に使えるかのような文面だったため,ユーザーが猛反発した(関連記事:Facebookの利用規約変更で大きな物議,「ユーザーの信頼が最も重要」と釈明)。

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