米Yahoo!は米国時間2009年6月5日，サード・パーティ製の新しいアプリケーションやウィジェット（ガジェット／ミニ・アプリケーション）を多数公開した。いずれも「Yahoo! Mail」「My Yahoo!」「Yahoo! Connected TV」「Zimbra」といった同社のサービスに追加して使える。
これらのサービス群は，同社が取り組んでいるサービス・オープン化戦略「Yahoo! Open Strategy（Y!OS）」の一環として公開した。「Y!OS」で同社は，Yahoo! Mailの機能強化やアプリケーション・プラットフォーム「Yahoo! Application Platform（YAP）」の提供などにより，ソーシャル機能の充実や外部サービスとの連携強化を図るとしている（関連記事：Yahoo!，「Yahoo! Mail」「My Yahoo!」などのソーシャル化/オープン化を推進）。
Yahoo! Mail向けの新機能は，電子決済の「PayPal」，写真共有／編集の「Picnik」，ファイル共有の「Zumo Drive」など11種類。My Yahoo!向けは，個人向け財務管理の「Mint.com」，料理レシピ／ワイン紹介の「Food＆Wine Pairing」，環境問題に関する啓もうの「Green Lifestyle」，ブログ管理の「WordPress」などがある。
Yahoo! Connected TV向けの新しいウィジェットでは，「YouTube」のビデオ視聴や「Showtime」のテレビ関連コンテンツ閲覧が可能となる（関連記事：米Yahoo!がデジタルテレビなど向けYahoo! Widgetを正式発表，開発キットの配布開始）。オンライン・オークション「eBay」対応ウィジェットの提供も予定する。グループウエア・サービスZimbra用のアプリケーション「Zimlets」は，メールを自動的に文書として保存するといった機能を提供する。
Yahoo! Mail用アプリケーションについては，参加人数を限定したベータ試験を実施中だ。参加するには，同社のWebサイトでのユーザー登録が必要である。
