東北新社は2009年6月5日,グループ会社であるオムニバス・ジャパンとホワイトボックスと共同で制作した3Dプロモーション映像の試写会を開催した。この試写会においてオムニバス・ジャパンの常務取締役である武田佳典氏は,東北新社グループが2009年中に制作予定の3D映画の上映時期について,「2010年になる」とコメントした。2009年6月中にも3D映画の詳細を発表する予定である。

 なお試写会では,報道陣との間で質疑応答が展開された。主な内容は以下の通りである。

Q,3D映画の映像制作費は2D映画に比べてどうか。
A,2D映画の倍ぐらいかかる。撮影を行う際に特殊な撮影機器が必要になるほか,撮影準備にも時間がかかる。

Q,現在,3D映画のマーケットはどれくらいなのか。
A,興行収入の規模は分からないが,3D映画を上映できる映画館は120館程度である。2009年中には150~200館にまで増えるのではないか。

Q,今回の3Dプロモーション映像の制作技術は,放送用にも応用できるのか。
A,特殊なメガネを使って3D映像を表示する方式であれば利用できる。

Q,放送事業者は一部の時間帯に3D映像を放送している。こうした放送事業者と提携する考えは。
A,先方から提案があれば前向きに検討したい。

■お知らせ
記事公開当初,タイトル中に「映画の制作費用は倍くらい」とありましたが,「映画の映像制作費用は倍くらい」に変更しました。また一つ目のQ&Aの質問を,「3D映画の制作費は2D映画に比べてどうか」から「3D映画の映像制作費は2D映画に比べてどうか」に変更しました。本文は修正済みです。 [2009/06/08 19:03]