ダイエーは2009年6月5日、同社が運営するインターネット通販サイト「d´club」に登録している会員のメールアドレスが約3カ月間、外部から閲覧可能になっていたと発表した。対象となるメールアドレスは約9万2000件。同社は「ありえない想定外のことで気づかなかった」とコメントしている。

 現時点では会員のメールアドレスは外部から閲覧できない。メールアドレスの不正使用についても確認されていないとしている。

 会員のメールアドレスを管理するサーバーを今年3月に移行した際、委託先のジャパンプリントが、サーバーの設定を誤って公開に設定したことが原因という。6月1日に第三者からの指摘を受けて発覚。翌日にはサーバーの設定を非公開に改めた。

 ダイエー広報は「本来、非公開の設定を公開にしてしまうことは、ありえない想定外のことで気づかなかった。再発防止策を徹底して信頼回復に努める」としている。ダイエーのサーバー移行時における確認責任やチェック体制について「どこまでがダイエーの責任分担だったかは調査中なので現段階では分からない」としている。