NTTドコモは2009年6月4日,おサイフケータイを請求書代わりに利用してコンビニエンス・ストアで公共料金などを支払える「かざす請求書」サービスを,2009年6月15日からNTTドコモのASPサービスとして提供すると発表した。NTTドコモはこのサービスを利用して,セブン-イレブン・ジャパン(セブン-イレブン)のコンビニエンス・ストア各店舗でNTTドコモの携帯電話料金を支払えるようにする。

 「かざす請求書」は,通常紙で発行される請求書の情報をおサイフケータイに取り込み,コンビニエンス・ストアの読み取り機(リーダー/ライター)にかざして料金を支払えるサービスである。利用者は請求書を持ち歩く必要がなく,複数の請求書をまとめて1台のおサイフケータイに取り込んで,コンビニエンス・ストアで支払える。NTTドコモの903i,703iシリーズ以降のおサイフケータイ対応機種(N703iDを除く)に対応し,一般ユーザーは無料で利用できる。

 NTTドコモはこのサービスを,請求書の発行を行う様々な企業向けに有償のASPサービスとして提供する。企業側は専用のシステムを構築する必要がなく初期費用を抑えて導入でき,請求書発行のコストや紙資源を削減できるという。コンビニエンス・ストアにとっては,請求書情報を電子データで送信するため紙の請求書の保管が不要となり,収納代行の処理が効率化できるメリットがある。

 「かざす請求書」は当面NTTドコモとセブン-イレブンだけで取り扱うものの,両社は今後ほかの請求書発行企業や携帯電話事業者,コンビニエンス・ストアにも採用を呼びかけ,サービスの普及を進める方針である。

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