ディーツーコミュニケーションズ(D2C)は6月4日、優れた携帯電話向け広告を表彰する「第8回モバイル広告大賞」の受賞作品を発表した。グランプリには日本マクドナルドの「トクするアプリ(おサイフケータイ)/トクするケータイサイト」を選んだ。この作品は、エントリーしたマーケティング部門でも「優秀賞」に選ばれている。そのほかの部門別優秀賞は、キャンペーンサイト部門がNHN Japanの「人生の半分は、ゲームだ。モバイルサイト『ハン顔』」。アド・クリエーティブ部門の優秀賞は該当作品がなかった。

 この広告賞は、2008年4月1日―2009年3月31日に配信/掲載された携帯電話向け広告とマーケティング事例の中から、表現力やデザイン、モバイルマーケティング手法の優れた作品を表彰する。選考委員長は、「モバイル広告が実質的な事業成果を高める重要なビジネスツールとして本格的に事業経営の表舞台へ上ってきた」という印象を今回の応募作品から受けたとしている。各部門の主な評価ポイントは、「マーケティング部門」がモバイルツールを生かすマーケティング手法、「キャンペーンサイト部門」がデザイン性やコンテンツ、ユーザビリティ、「アド・クリエーティブ部門」が画像広告全般の表現力とデザイン性。

 マーケティング部門で入賞したソニー・ミュージックエンタテインメントの「ペア・ムービー『素直になれたら』」(関連記事)とユニリーバ・ジャパンの「AXE WAKE-UP SERVICE INC.」は、「第7回東京インタラクティブ・アド・アワード(TIAA)」(関連記事)で金賞を獲得した。またユニリーバ・ジャパンは、マーケティング部門入賞の「AXE CHOCOMAN HUNTER」でTIAAの銀賞に選ばれている。

 作品の選考は、アートディレクターの秋山具義氏、デジタルハリウッド大学学長の杉山知之氏、宣伝会議編集室長の田中里沙氏など広告/マーケティング分野の有識者7人が担当した。選考委員長は、慶應義塾大学名誉教授/法政大学教授の嶋口充輝氏が務めた。

■関連情報
・ディーツーコミュニケーションズのWebサイト http://www.d2c.co.jp/