ノルウェーのOpera Softwareは現地時間2009年6月3日,次期Webブラウザ「Opera 10」のベータ版を公開した。パフォーマンス向上,ユーザー・インタフェース(UI)刷新,機能改良などを施している。同社のWebサイトからWindows/Mac OS X/Linux版を無償でダウンロード可能。

 新たなレンダリング・エンジン「Opera Presto 2.2」を採用し,既存の「Opera 9.6」より40%以上高速にWebページを表示できるという(関連記事:最新版Webブラウザ「Opera 9.6」,高速化しRSSフィード・プレビュー機能を搭載)。ネットワーク・トラフィックを圧縮して通信帯域を有効利用する高速化技術「Opera Turbo」も採用し,低速回線の通信速度を3~4倍高められるとしている(関連記事:Opera,ブラウザ高速化技術「Opera Turbo」をテスト提供)。

 一新したUIの初期設定スキンは特にMacintoshユーザー向けたものという。タブ・バーはサイズ変更が可能になり,プルダウンまたはダブルクリック操作でサムネイル表示が行える。よくアクセスするWebページへのリンクを画面内の大きなボタンに割り当てる「Speed Dial」機能は,利用可能なボタンが25個まで増え,好みの背景画像を指定できるようになった。

 2008年12月にリリースしたアルファ版(関連記事:次期Webブラウザ「Opera 10」のアルファ版公開,新レンダリング・エンジンを搭載)からの機能も改良している。入力用スペルチェック機能は51カ国語対応とした。メール・クライアント機能も強化し,リッチ・テキストの編集に対応する。

 また,Webページ/ウィジェット/Webアプリケーション用のデバッグ・ツール「Opera Dragonfly」は,アルファ3版でDOM編集とHTTPヘッダー検査が行えるようになり,36カ国語以上に対応した。

[発表資料へ]