電通国際情報サービス(ISID)は2009年6月3日、データセンター専業のビットアイルとの資本提携を発表した。ビットアイルの筆頭株主である寺田倉庫と3位のCSKホールディングスから約12億円で株式を取得。これにより発行済み株式の9.99%を持つ3位の株主となった。ISIDは今回の資本提携の狙いを「中期経営計画で掲げる保守運用サービス強化の一環」(ISID広報)と説明する。

 ISIDが保有するデータセンターの総床面積は4300平方メートル、これに対してビットアイルは3万平方メートル超と7倍近い。「どのようなサービスを共同で作っていくかは、これから詰める」(ISID広報)としているが、ISIDが“データセンターに強いシステムインテグレータ”に躍り出た格好だ。

 ビットアイルは「ISIDの顧客である一般企業へのデータセンターサービス提供を期待したい」(社長室)とする。ビットアイルの現在の主な顧客は、Webや携帯電話コンテンツ事業者である。ISIDとの提携で新たな顧客チャネルの開拓を目指す。