ディー・エヌ・エー(DeNA)やミクシィなどインターネット関連企業数社が、2009年7月から中国市場への投資活動を積極展開する。企業連合による運用資金は2009年内に50億円規模に達する見通し。携帯電話向けサービスなどを中心に投資する。

 オプトと元楽天の吉田敬氏が運営するピー・アンド・エー、その他の日本および中国のインターネット関連企業の経営者数人が参加する。IT関連ベンチャーへ投資するインフィニティ・ベンチャーズLLPが取りまとめ、このほど設立したベンチャー・キャピタル・ファンド「IVPファンド」で資金を運用。原則、投資規模は1社あたり1億円以上と設定し、今年7月から投資先の経営に深くかかわる「ハンズオン型」で展開する。今後も投資元の拡大を目指す。

 投資分野は、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やゲームなど中国の携帯電話向けサービスを中心とする。国内のSNS向けアプリケーションやAR(拡張現実)も視野に入れる。

 インフィニティ・ベンチャーズLLPは、2008年12月に株式公開したグリーなどへの投資実績がある小林雅氏、シーエー・モバイルの創業メンバーである小野裕史氏、米アドビで中国の投資担当をした田中章雄氏が参加する。5月末時点のIVPファンドの運用資金は約12億円。