米NVIDIAは台湾で開催中の「COMPUTEX 2009」において現地時間2009年6月2日,同社のモバイル端末向けプロセサ「Tegra」を採用する携帯型インターネット端末を明らかにした。台湾のCompal CommunicationsやMobinnova,Pegatron,Wistronなどが,低価格小型ノート・パソコン(ネットブック)やタブレットPCを含む20以上の製品でTegraの採用を決定しているという。

 NVIDIAによると,Tegraを搭載する端末では,Flashを組み込んだWebページをデスクトップ・パソコンと同様にブラウジングできるほか,最大10時間のフルHD(1080p)ビデオ再生が可能。音楽ファイルの再生は連続25日間で,46フレーム/秒のビデオ・ゲームに対応する。

 Tegraは,英ARMのアプリケーション・プロセサに,NVIDIAのGeForceグラフィックス・チップやオーディオ・ビデオ・プロセサ,省電力技術などを統合したシステム・オン・チップ(SoC)。米Microsoftの「Windows Mobile」と米Googleの「Android」をサポートする(関連記事:NVIDIAのモバイル端末向けプロセサ「Tegra」,Androidのサポートを追加)。

 米メディアの報道(Internetnews.com)によると,今回発表したTegra搭載デバイスはWindows CEを採用するが,Android端末も来年登場する見込み。Tegra搭載デバイスの価格は100~200ドルで,通信キャリアの複数年契約とバンドルした場合,0~100ドルになる見通し。

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