健康食品通販サイトを運営するケンコーコムは6月2日、2010年3月期の連結業績予想を下方修正し、最終損益を3300万円の黒字(前年度は9900万円の赤字)とした。従来予想では黒字額を1億2000万円と見込んでいたが、1日に厚生労働省が一般用医薬品(大衆薬)の通販を規制する改正薬事法の省令を施行したことを踏まえ、業績予想を見直した。

 改正薬事法の省令は、風邪薬など処方せんの不要な大衆薬の一部についてインターネットを含む通販を原則禁止し、2年間の経過措置として薬局などがない離島と特定の医薬品を継続使用している人への販売のみ認めた。ケンコーコムはこうした規制は違憲/違法だとして省令の取り消しを求める訴訟を起こしているが、「外観的に存在する法を無視することはない」として当面は省令に従って営業する方針。

 これを踏まえ2010年3月期の連結業績予想では、売上高を前年度の単独業績に比べ16.4%増の120億円(従来予想は同21.2%増の125億円)とした。また営業利益は9000万円(従来予想は1億8500万円)、経常利益は7500万円(従来予想は1億7000万円)とそれぞれ大幅に下方修正した。

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