米Microsoftは米国時間2009年6月1日,ゲーム業界のイベント「Electronic Entertainment Expo(E3)」において,コントローラを使わない新たなゲーム操作機能「Project Natal」を発表した。例えばボールを蹴る,打つ,取るといった動作を実際に行うだけで,ゲームを操作できる。

 同社のビデオ・ゲーム機「Xbox 360」と連携するProject Natalセンサーは,RGBカメラ,震度センサー,多チャンネル・マイク,独自ソフトを動作させるカスタム・プロセサで構成する。ゲーム・プレイヤーの全身の動作を3次元でとらえ,命令や方向,音声の調子の変化も感知する。

 同センサーは,プレイヤーの顔を認識する。キーワードに反応するのではなく,プレイヤーが発する言葉を理解する。センサーの前に立つだけで,Xbox 360用オンライン・ゲーム・サービス「Xbox LIVE」にログオンできる。

 同社はまた,Xbox LIVEの強化についても明らかにした。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Facebook」と音楽SNS「Last.fm」にアクセスできるようにする。Facebookとの連携では,共有画像を閲覧するほか,対応ゲームの進行状況やスクリーンショットを直接Xbox LIVEから公開することが可能。Last.fmの多数の楽曲をストリーミングしたり,無料のオリジナル・ラジオ・ステーションを開設したりできる。

 新たに追加する「Xbox LIVE Party」機能では,離れた場所にいる友達と,見たい映画を一緒に鑑賞することができる。年内にサービスを開始する。

 そのほか,フルHD(1080p)の映像を5.1サラウンドで待ち時間なしに再生可能な「Zune」ブランドのビデオ配信を今秋より開始する。

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