日本を含む10カ国・地域政府のオープンソース・ソフトウエア(OSS)推進機関は2009年6月1日,共同でWebサイトOSS.Asiaを開設した。技術情報やOSSの検証結果,OSS活用事例,OSS関連ソリューションやイベントなどの情報を公開,各国で共有する。
Asia.OSSに参加しているのは中国、香港、インド、インドネシア、日本、マカオ、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの10カ国。
アジア各国は,2003年から2008年まで日本の財団法人 国際情報化協力センター(CICC)を事務局として,日本政府と共同で,OSSの振興について情報交換を行うイベント「アジアOSSシンポジウム」および「アジアOSSカンファレンス&ショーケース」を合計10回開催してきた。2008年10月には,フィリピンでアジアOSSセンターミーティングが開催され,アジア10カ国のOSS推進組織による協力をうたった覚書(MOC,Memorandum of Cooperation)が締結された(関連記事)。Webサイトは,この協力合意に基づいて開設された。
各国の参加組織は以下の通り。
・日本 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)オープンソフトウェア・センター
・タイ 国家電子・コンピュータ技術センター(NECTEC)
・フィリピン 情報通信委員会(CICT)
・インド 先進コンピューティング開発センター(C-DAC)
・インドネシア バンドン工科大学(ITB)OSS促進センター(インドネシア)
・シンガポール SIM大学
・中国 広州Linux Center(GDLC)
・香港 香港生産性促進局(HKPC)
・マカオ マカオ生産力技術移転センター(CPTTC)
・マレーシア アジアe大学(AEU)(マレーシア)
また,日本の国際情報化協力センター(CICC)もアドバイザーとして参加している。
◎関連リンク
◆OSS.Asia