日立コンサルティングは2009年6月1日、「国際会計基準(IFRS)導入支援サービス」の提供を開始した。企業のIFRS対応プロジェクトのロードマップを策定したり、業務やシステムの改変を支援するサービスで構成する。期間は約2カ月、料金は1500万円が目安としている。

 ロードマップの策定サービスでは、現行の会計基準とIFRSを導入した場合で業務プロセスや情報システムがどう異なるかを分析。影響や課題、重点対応項目を洗い出たうえで、対応計画を時系列で提案する。料金や期間は企業規模などにより異なる。

 国内の上場企業に対するIFRSの強制適用(アダプション)は早くて2015年からの予定だ。2010年3月期以降の決算から任意適用も可能になる見込み。加えて、IFRSを適用して決算書類を開示する場合、比較可能性を担保する目的から適用前2年間の財務諸表をIFRSに基づいた形式で開示する必要がある。

 こうした背景から、日立コンサルティングは「2009年がプロジェクト基盤を作るための診断を開始する年度として最適」とする。2010年3月までに15億円の売り上げを目指す。