写真●ソフトフロントの阪口克彦代表取締役社長
写真●ソフトフロントの阪口克彦代表取締役社長
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 ソフトフロントは2009年5月29日,NGN(次世代ネットワーク)対応アプリケーションの開発を支援するSIP-SDK(ソフトウエア開発キット)「SUPREE Vision Premier」の提供を開始した。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。利用には,NTT東西の「フレッツ 光ネクスト」と「ひかり電話」の契約が必要。

 SUPREE Vision Premierは,Windows XPとVista用のソフトウエア・コンポーネント。NGN対応のWindowsアプリケーションとWebアプリケーションの開発を支援する。NGNセッション制御,音声通話制御(対応コーデック:G.711.1,G.711μ-law),ビデオ通話制御(対応コーデック:MPEG4)などの機能を搭載。NTT東日本/西日本が提供するNGNサービス「フレッツ 光ネクスト」「ひかり電話」の環境を利用してアプリケーションを開発できる。開発対象言語はVisual Basic,Visual C#,Visual C++,Ajaxなど。

 また,SIPなどの通信プロトコルやNGNの仕様に関する専門知識がなくては開発できないプログラムを部品化し,通信の検証済みの状態で提供する。これにより,簡単なプログラミングだけで,NGNの音声通話機能,ビデオ通話機能を組み込んだアプリケーションを開発することができるという。NGN技術の習得期間と製品の検証期間を短縮できるため,「通常8カ月かかる開発期間を1週間にできる」(ソフトフロント 代表取締役社長 阪口克彦氏,写真)としている。

 SUPREE Vision Premierは,開発者向けに限り6カ月間無償で提供する。再申請すればさらに6カ月間,何度でも延長可能。ただし開発したアプリケーションを販売する場合は,1ユーザーあたり600円程度のロイヤリティをソフトフロントに支払う必要がある。