オーリック・システムズは2009年5月29日、同社が提供するアクセス解析ツールの「RTmetrics」のユーザーインタフェース(UI)を変更したと発表した。アクセス解析の利用者層の広がりに対応し、閲覧者の役割や目的に応じて表示する画面を変更する「ダッシュボード」機能を搭載した。

 ダッシュボード機能では、経営層やマーケティング部門、システム部門のスタッフなど、の役割に応じて必要とされるデータを表示する。従来も重要なデータを抽出して同一画面で表示する機能はあったが、利用者に応じてより柔軟に表示するデータを選べるようにした。ダッシュボード機能を既に実装しているアクセス解析ツールもあるが、RTmetricsでは初めて提供することになる。

 そのほか、今回のUI変更に伴い、詳細な分析が可能になった。例えば動線分析をする場合に、従来はあらかじめ設定した入口ページからの動線分析にとどまっていた。事前に設定していなかった入口ページからの動線を調べたい場合には、基本的にはデータをダウンロードしてRTmetricsとは別に分析する必要があった。これを今回のUI改善により、RTmetricsの画面上で分析できるようになった。ユーザーのアクセス動向を、来訪頻度やキーワード別などの条件を設定しながら分析をすることが可能で、直感的な分析ができるという。

 新しいUIは5月29日から提供を開始した。保守契約をしているユーザーは無償でインターフェースの変更が可能。