米Googleは米国時間2009年5月28日,さまざまなコミュニケーション手段を集約できる新サービス「Google Wave」を発表した。オープンソースとして公開していく。一般提供は2009年後半に開始する予定だが,具体的なスケジュールはまだ決めていないという。
Google Waveは,1つのWebページにリッチ・テキストや写真,ビデオ,地図,ガジェット,外部フィードといったコンテンツを集約し,単一のコミュニケーション・ツールとして利用できるようにする。各コンテンツの集合体を「wave(波)」と呼び,ほかのユーザーを波に加えることでコミュニケーション相手として指定する。波に対しては入力や返信,編集といった操作が可能。施された変更はすぐ表示に反映されるため,双方向通信やコラボレーションのツールとしても使えるとしている。波に加えられた操作を「巻き戻す」と変更履歴を確認できる。
Google Waveのプラットフォーム上で動くアプリケーションは,Ajaxアプリケーション開発キット「Google Web Toolkit」で作成できる。同社はAPI「Google Wave API」を公開し,Google Wave用アプリケーションの開発を促す。Google Wave開発者向けブログも開設した。