NTTデータは2009年5月28日、業務システムやWebサイトで使用する情報検索ソフトの新版を発表した。新たに利用する業務シーンに合わせて検索条件の厳密さを切り替える機能を追加した。同日から販売を始める。

 ソフトの名称は「i-lligra(アイリグラ)サジェスト」で、昨年10月から販売を始めた製品だ。新版の特徴は、今回NTTデータが開発した新技術により、入力された文書に対しその検索条件を容易に切り替えることができる点。利用者は「言い回しが違うものも対象に加える」「完全に一致したものだけを対象にする」といった選択肢から利用シーンに合った条件を選ぶ。

 NTTデータは「従来の方式では入力文書の解析ロジックと検索対象のインデックス情報が1対1でひもづいているため、検索条件を切り替える場合はインデックス情報の作り直しが必要だった」とする。新技術では、一種類のインデックス情報に対し複数の解析ロジックを対応させることが可能になった。

 キー入力時の先読み検索機能も強化した。入力する状況に応じて、候補となる言葉を単語表示や文章表示などから選択できるようにした。また、「主語と述語の関係性」といった入力された文章のつながりなどを把握し、適切な候補語を選択する機能も追加したという。

 2012年までに累計10億円の売り上げを目指す。