NRIセキュアテクノロジーズは2009年5月28日,プロキシ型で動作するアクセス制御/通信ログ取得ソフト「SecureCube / Access Check」の新版(バージョン3.2)を発表した。新たに,SSLのHTTPS通信内容を検閲できるようにした。6月1日から販売を始める。価格は485万円(税別)から。2009年度は3億円の売り上げを目指す。

 社内LANなどから業務アプリケーション・サーバーに対するアクセスを中継するプロキシ(代理)・サーバー・ソフトである。Red Hat Enterprise Linux 5.2で動作する。

 送信元/あて先IPアドレスやユーザーID/パスワードによるアクセス制御機能と,通信内容ログの取得機能を提供する。中継可能なアプリケーションは,Webアクセス(HTTP/HTTPS)やファイル転送(FTP),端末画面(Telnet/SSH),その他のTCP---,である。

 新たに,HTTPSによるSSL通信の内容を検閲できるようにした。Webブラウザから見てプロキシ・サーバーがSSLサーバーとなる。業務サーバー(Webサーバー)とWebブラウザとの間でエンド・ツー・エンドで直接SSL通信ができないようにすることで,通信内容を取得できるようにした。HTTPSに先行して2008年12月にはSSHの暗号通信を取得できるようにしている。

 さらに今回の新版では,表示を英語化した英語版を用意した。業務システムの運用を海外などに委託するケースが増えていることに対応した。